ロゴマークを作成していくときの考え方をお伝えしていきます。
ロゴを作るとき、どうやったらいいの?なにから考えたらいいの?ということなのですが、基本はデザインを考えるときと同じです。
ロゴの特徴は、思いを形に、マークにすること
何が一番重要で、何が大事なのかを形にしていく、がポイントになります。
ロゴを作ってください!と依頼があったとき
競合と名前だけ変えて誰でも使えるようなものだと、困りますよね。
どうやってオリジナリティを作るか、
どうしたらこの会社・この方のみのものかな?ということを考えて行く必要があります。
考え方・手順は5つのステップがあります。
- ヒアリング
- デザインのコンセプト
- デザイン・リサーチ
- ラフを描く
- デザインを形に起こす
1つ1つ説明していきますね。
①ヒアリング
大切なポイントが3つあります。この3つは必ず確認してください。
1、特徴、競合にはない一番の売り・強みはなに?
出てこない場合、しっかり聞き出せる状態にして作っていきます。
2、ロゴの印象(言葉で)
完成して、第三者が見た時にどう感じてほしいか?を聞きます。
かっこいい・かわいい・明るい・爽やか・落ち着いているなど、最初の印象を直感的でいいので、ロゴを見たときの印象の方向性をきめてください。
実際、「かわいい」の中でも色々あるので、どんな「かわいい」を求めているのか?ガーリー系?大人かわいい?も確認します。
3,ロゴの方向性(視覚で)
視覚的に希望デザインの方向性や雰囲気がなにに近いのかを確認していきます。
実際のデザインを見ながら擦り合せしたほうがいいですね。
可能なら、プロが作ったロゴデザイン事例集があるのでそれを持っていき、どのロゴが考えているものに近いのか目で見て共有するのがポイントです。ネットで画像をみながらでもいいので、実際にデザインされたものを見ながらお互い視覚で印象を共有してください。
②デザインのコンセプト
今回のロゴデザインを一言でいうと・・・?を決める、言葉で起こします。
提案するときに今回のデザインのコンセプトは「〇〇」です、と言って提案して、意図・理由がしっかり伝えられるようにしたいです。ふわっと、こんなかんじで〜では提案しません。
コンセプトは「〇〇」ですと、向かうべきゴールを提示してからでないと、クライアント様も自分もどこに向かって行くのか迷いがないようにしてから進めていく必要があります。
表現したいテーマが明確になっていると、デザイナーも意図を汲み取ったデザインができます。
じゃあ、どうやってコンセプト決めるの?
①のヒアリングで話をしていて、キーワードとなっている単語が出てきます。
例えば、200年前の蔵を使ったカフェなんだよ〜とか
子連れのママを対象にした活動なんだよとか
あたたかい、楽しい、くつろげる、一緒に、笑顔、非日常的
とか、キーワードを書き出して、重要そうなことを1〜多くて3つピックアップしてください。
それがコンセプトの元になります。
③デザイン・リサーチ
ヒアリングの
・1、競合にはない一番の売り
・2、ロゴの印象(言葉で)
・3、ロゴの方向性
それぞれの視点で調べていきます。
ロゴ集の本があるといいですし、ない場合、ネットでロゴ一覧サイトをみてもいいですね。
調べて行くと、同じようなサービスをやっている方っているんですね。
どんな表現をしているか、見てみるんですね。
「笑顔」がキーワードだったら、プロはどんな表現をしてロゴにしているのが多いのか、を調べます。
例えば、丸い感じが多いとか、色はピンクでもどんなトーンが多い?、フォントはどんなのが多い?明朝体?丸い文字?など
共通の表現を調べる、その気づきをどんどんメモしていきます。
④ラフを描く
表現のその気づきメモを元に、掛け算していきます。
形だけ書いていきます。色は考えないでくださいね。
この時点で色は考えないでください。
モノクロの状態で「形だけ」に集中してください。
できれば、20案〜30案ぐらい書いてることをおすすめします。
書いたものから、コンセプトにあったものを3〜5つ選んで行きます。
⑤デザインを形に起こす
ラフをスキャンして、選んだものを仕上げとしてイラストレーターで形にしていきます。
ロゴはどういうふうに使われるか?を意識してロゴを形にしていきます。
手書きだとまだ使われる状態ではないので、最終的にこの形状として使うよ!ということを意識して作成します。
まだ色は入れないです。白黒で形を作っていきます。形に集中します。
3〜5つ作成していき、比較検証していきます。
画面で見ないで、実際にプリントして、確認してくださいね。
実際、名刺や印刷物で使うことが多くなります。
なので画面のみで考えないで、実際にプリントして仕上げて行ってくださいね。
選ぶ基準は、コンセプトに一番あったものなのか?がベースになります。
その後に色を入れて完成形になるように、最初のヒアリングで決めた視覚的にみたイメージに合ったものになっているのか?を基準に色を入れて作り込みをしていきます。
手描きでたくさん描いてみよう!
ここでは自由に、思うがままに描いてみてください。いくつ描いても構いませんし、きれいに描けなくてもまったく問題ありません。ボールペンでも鉛筆でも構いませんし、1色で描いても複数の色で描いても構いません。
大切なのは手を動かすことです。手を動かしはじめると、それが良いか悪いかに関わらずいろいろと描いてみたくなります。そうするとまた、そこからいろいろなアイデアが生まれてきます!